東京フォーラム2020抄録

14:30―16:10 分科会ワークショップ・午前の部

(当日お好きなクラスをお選びください)

東洋思想と心身と環境/ 講演:『心・身・霊』に関わる私の修行体験

【101教室】

定方昭夫(新潟樹林気功会代表)

座長:合田秀行(日本大学教授、仏教学・比較思想)

コメンテーター長谷川智(山伏、一橋大学非常勤講師、協会運営委員)

 

CONTENT

 講師の定方昭夫先生は、若いときにヨーガ行を始められましたが、ユング派の夢分析を受けたのを契機に「気」の重要性に気づき、気功を本格的に始めることになりました。この分科会では気功を通じてのささやかな体験とともに、立禅ともいわれる站とう功の基本的立ち方をお伝えいただくことになっています。最後に座談会の時間を設けます。

 

PROFILE

定方昭夫:1944年生まれ、上智大学博士課程修了、元長岡大学教授、人体科学会理事、人体科学会元副会長、学会誌「人体科学」元編集長、人体科学会研究サロン「気功の可能性を考える会」共同代表、日本健身気功協会監事

 


ソマティック組織開発における事例紹介及び今後の可能性

【405教室】

小笠原和葉(ボディーワーカー、一般社団法人Our Dynamics代表理事)

有本匡男(日本ホリスティック医学協会 常任理事日本タッチ協会 共同代表日本ソマティック心理学協会 SPN関東世話人 )

※ほか1名登壇予定

 

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マインドフルネスブームや、ケン・ウィルバーのインテグラル理論をベースとしたティール組織を中心としたムーブメント等、ビジネス界に起こっている全く新しいパラダイムへのニーズ。コロナをきっかけに「変容」がキーワードとしてビジネスパーソンの意識にも上る中「ソマティック」はそれにどう答えることが出来るだろうか?

今まで一番ソマティックから遠いと思われていた領域にこそ、ソマティックがもたらす可能性を感じ探求するメンバーが、その活動と今後の展望をディスカッションします。

 

PROFILE

 小笠原和葉:代替医療を中心として学術・臨床研究を深めながらさまざまな発信や コラボレーションを通して新しい健康観「健康3.0」を探求している。
 著書「システム感情片付け術」(日貿出版社) クラ二オセイクラル・プラクティショナー(CHA)アシスタント・チューター Somatic Experiencing®認定プラクティショナー  宇宙物理学修士/東北大学医学部大学院研究生

 

有本匡男:セラピスト。シンプルなタッチケア、“ZEN Touch”でクライアントの心身のケア、変容のサポートを行う傍ら、個人の集合である組織の健康、身体知の向上を目的とした「ソマティック組織開発研究会」のメンバーとしても活動。他様々な協会活動にも従事。ホリスティックな観点からのバランス感のある事象の捉え方に定評あり。


形から気配を感じる-妖怪から学ぶケアと共生-

【409教室→野外】

*時間厳守*教室に集合後、野外へ 雨天の場合はそのまま教室

甲田烈(東洋大学井上円了研究センター客員研究員)

名川敬子(ソダテルLABO共同代表)

 

CONTENT

今回のワークショップでは人が「自然の中から気配を感じる」とはどういうことか? ということを、都会の中にある森(公園)で体験してもらいたいと思います。現代に生きる私たちには「気配」を感じとるセンサーがまだ残っているでしょうか? 混沌を極めている現代社会において、「少しの変化」を感じとる能力は一番必要かもしれません。あなたはこの世界の中から生き残ることができるのか? それは実は先人たちの知恵である 「妖怪を感じ取ることができる能力」に隠されているかもしれません。今回は簡単で楽しいワークショップで体験していただきたいと思っています。(※小雨決行。雨天の場合は室内のみのプログラムになります。)

 

PROFILE

 甲田烈:1971年、東京生まれ。東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。専攻は仏教学。関心領域は妖怪学・比較哲学・インテグラル理論。相模女子大学非常勤講師を経て、現東洋大学井上円了研究センター客員研究員。著書は『水木しげると妖怪の哲学』(イーストプレス)、共著に『入門 インテグラル理論』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

 

名川敬子:SODATEL LABO は宮崎喜一が愛知県立芸術大学などで30年研究開発してきたプログラムに、名川敬子のこどもの造形教育を組み合わせたメソッド。現在「S =感性 」「0 =独創性」「D=開発」「A =芸術・ 美意識」「T =意思・ ひらめき」「E =環境」「L=言葉」をキーワードに、自然の中で、様々なワークショップを展開している。2018年には 横浜美術館にて年6回のプログラムを開催。 


森林セルフケア~森林環境における心身へのアプローチ

【415教室→野外】

*時間厳守*教室に集合後、野外へ 雨天の場合はそのまま教室

降矢英成(赤坂溜池クリニック院長・NPO法人日本ホリスティック医学協会常任理事・NPO法人日本森林療法協会理事)

 

CONTENT
「森林セルフケア」とは、ガイドやセラピストに森で癒してもらうという他力本願的なやり方ではなく、「自分自身」で森林でケアする方法です。当日は、隣接する代々木公園に行き、「森林セルフケア体験」を行いたいと思います。具体的な内容は、①五感を開く体験、②養生法的な体験、③観察的な体験、④心理療法的な体験の4つを実際に体験していただこうと思います。森林という環境は、自分を開放し、自分の心に向き合い、気づきを得ることをしやすい環境です。その入り口だけでも、このセッションで体験していただければと思っています。

 

PROFILE
東京医科大学卒業。body-mind-spiritの視点から「ホリスティック医学」を理念として1997年赤坂溜池クリニックを開設。植物、自然を活用したケアに関心が強く、「森林養生プログラム」にも取り組み、最近ではエネルギー医学についても追究している。日本心身医学会専門医。著書『森林療法ハンドブック』(東京堂出版)、『カラダとココロの自然療法』(枻出版)等。